2012年6月1日金曜日

取り組み方

物事を進める際に、敢えて目的と手段を混同させて意欲や目的意識(?)を上げる手法が取られる事がある。例えば、売上目標だとか、成長目標、将来像、ビジョン、ピジョンとか言うのが大凡その類だろう。これらは、基本的に目的意識や思考力の乏しい人達を束ねて何かをしようとする時には短期間であれば有効だと思う。(大企業向きで、タイムスケールとしては学園祭の準備期間位が最適)ただ、人と違う事を考えてinnovativeなsolutionを提供しようと思うような集団を束ねるには甚だ不適切だと思う。寧ろ、個人的にはそんな名前がついた項目を大書しないとできない位の事はさっさと止めて別の事を考えたほうがマシだと信じているし、成長や将来像に関しては、完全に世の中次第だと思う。別に、世の中に合わせるから何もしないと言っているのはなくて、そのタイミングでできる事に全力で取り組むという事で良いと思うし、それで十分に役に立てるのではないだろうか?逆にそれ以外が有ったら聞くだけ聞いてみたい。そもそも、「目標立てて、思考停止しないと僕は何も行動出来ないんです。」って人からアドバイスを受けたいと思うだろうか?寧ろ、「君、生き方を少し考えた方が良いよ。」とアドバイスしたくなるのではないだろうか?

世の中手っ取り早い方法論は色々あるが、「一寸待てよ」と本質を考える習慣は大切にしたいものだ。幸い、我々の初期の顧客ターゲットはそのような習慣を持っている人達なので、寧ろ、異文化に根ざした考え方を吸収して、深みを増していきたいと思う。

そもそも、成長目標ってなんだ?若干、下品ではないだろうか?
西郷隆盛は、「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。」と言ったが、流石に、自分はそこまで出来ないし、どれも喉から手が出る程(?)欲しいのだが、少なくとも外向きには、それとは関係ないかの如く振舞いたいと考えている。心の中に関しては、大人の付き合いと言う事でそっとしておいて欲しい。

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