2018年10月19日金曜日

SolarEdge(ソーラーエッジ)のAPIを利用した太陽光発電所管理用ツール

SolarEdge(ソーラーエッジ)は、独自の便利なウェブポータルを公開しています。しかし、それは管理する発電所の数が多くなったり、限られた確認項目だけをスピーディーに確認したい場合には必ずしも最適な道具ではないかも知れません。実は、そんな要望に応えるべく、SolarEdgeではAPIを公開していて、個々の事業者が自由に仕事用ツールが作れる様にしています。(動画参照)

弊社では、APIを用いた御社の業務フローに合わせたコマンドラインツールやwebアプリケーション作成を行っております。


How to use SolarEdge API for multiple PV plants.

SolarEdge is providing nice web platform for all users. However you may want to improve the efficiency of your daily task of O&M. Using SolarEdge's API you can make tailor made tools optimized for your company's work flow.

We can provide tailor made command-line tools or web-based user interface for the people who has multiple PV plants using SolarEdge's inverter.


2018年9月26日水曜日

再生可能エネルギーの電子申請システムに関して (備忘録)

昨年4月のFIT法改正以来、JPEA代行申請センターの仕事の進みが悪くなり、申請から認定までに5~6ヶ月を要するという事態になっております。これは、従来の仕組みよりも悪化しており、JPEAや経産局からも悲鳴が聞こえて来ております。そもそも、改正FITでルールが複雑化したとは言え、電子申請にしたことで手続き期間が劇的に長くなったという事自体が異常事態です。

システムの設計に関しても、追加資料と提出の必要があっても何かの手続きが継続中だと受け入れられなかったり、不備や疑義の確認がなされても申請者側で再申請をしなければならなかったりで、大凡行政のシステムとは言い難いという印象を私個人は持っております。恐らくは、事業上、死活問題で我々以上に激烈なご意見をお持ちの方も多い事でしょう。

システムがまともに運用できない原因としては、システムの開発会社のソフトウエアの設計技量の不足や、ソフトウエアに精通していない発注者の意向のせいという事が考えられます。しかし、本当の問題は、既にシステムの運用が始まっており、問題点も顕在化しているのに改善の見込みが示されていないところです。JPEAや経産局には既に毎日のように苦情の電話が入っている筈ですし、彼ら自身の業務も捗らない為に大変な思いをしているであろうことは想像に難くありません。

では、何故JPEAや経産省はソフトウエア開発者に早急に改善依頼を出さないのか?
話が伝わっていないのではないか?そんな疑問が湧いてきます。

調べたところ当該のシステムは、
ユニファイド・サービス株式会社
という会社が1億2900万円で落札しているということがわかりました。
(同社に電話をして、現在運用中のシステムが落札したもので間違いないか確認しました。)

100万円のシステムだと言われれば納得しないではないですが、役所が1億2900万円もかけてユニファイド・サービス株式会社のような立派な会社が作ったものとしてはどうなんでしょうか?

発電事業者や関連業者、JPEA、経産局などで日々苦しめられている人々の意見が一刻も早く伝わって、改善がなされれば良いと願っております。

2018年8月24日金曜日

台風一過

近畿東海で被害を出し、関東にも雨を降らせた台風20号が通り過ぎましたが、皆様の発電所は大丈夫ですか?もし、不幸にも何か問題がありましたらお気軽にご相談下さい。我々グループでの施工に限定せず対応致します。

台風などの風水害が来ると発電所の状況が気になりますが、危険なので状況が収まって安全になってから出かける様にしましょう。また、濡れて壊れた発電所は特に危険です。どうしても気になる場合には、現地に定点カメラを設置することをお勧め致します。この度、弊社のAIカメラにモーション検知機能を追加致しました。この機能を利用すると雑草の生育状況、強風、降雨、降雪、侵入者などを検知して通知するなどの機能を最小限の通信量で実現することが可能です。
今朝の台風で揺れる木々やパネル(茨城県某所)撮影時に動いていた箇所がモーション検知機能で緑で囲われております。弊社AIカメラで撮影 2018/08/24 早朝。
モーション検知機能は既に弊社のカメラを設置済みのものに関してもソフトウエアアップデートで機能が追加されております。

2018年6月22日金曜日

東西傾斜架台 〜限られた設置面積の有効利用し過積載時の売電量を最大化〜

弊社では限られた面積に貼れるパネルの枚数を最大化する方法として東西傾斜架台もお勧めしております。現在のトレンドである過積載の条件ではパネルを南に向けてもピークカット時の発電が増えるだけで売電量は増えません。また、南向きにパネルを設置するとパネルの後ろに影ができるため、前列と後列の間を広く空けなくてはいけません。

しかし、東西傾斜の場合には列間を詰めても影がかかる時間は殆どありませんし、ピークカットとは関係ない朝夕の発電量を増やすので実質的な売電量を増やすことができます。

また、三角屋根の様な構造も強度的に有利な為、材料費を抑えながらも管理しやすい最低地上高を確保することができますし、パネル下のスペースの有効利用を考えるのも楽しいかも知れません。狭くて細長い土地でも効率的なパネル設置が可能ですので、これまで諦めていた方も是非、ご検討頂ければと思います。



2018年5月15日火曜日

ピークカット電力の利用(仮想通貨のマイニング)

太陽光発電における最近のトレンドでもある過積載を行なうと、低い買取価格でも高い収益が得られます。しかしながら、パワコンで吸収しきれない電力はそのまま捨ててしまっているのが実状でもったいない限りです。

この問題を解決する方法の大本命は蓄電池の利用なのは言うまでもありませんが、弊社では、捨ててしまうピークカット電力をその場で生産的に消費してしまうのも一つの解だと考えております。その様な消費のモデルケースとして、今回は仮想通貨のマイニングを取り上げ、その為の電源管理システムを開発しました。

仮想通貨のマイニングをピークカット電力の利用のモデルケースとして選んだ理由は、マイニングが基本的にインターネットに接続されたコンピューターがあれば完結する事業だからです。多くの場合、太陽光発電所は事業者の事務所や居住地から離れたところにあるので、この点は重要です。(逆に発電所が近くにあれば利用のオプションが飛躍的に増えます。)

今回は、太陽光発電所で仮想通貨のマイニングを行なう為に以下のことを実現しました。


  • インターネットを用いた遠隔操作(プログラムの更新を含む)
  • 発電出力と同期した電源の切り替え(太陽光ピークカット ↔ 系統電力)
  • 将来的なセンサーの追加や制御機器の増加にも容易に対応できる柔軟性
  • 電源管理システムとマイニングを行なうコンピューターは別々なので、マイニングには任意の機器を使用できます。




現地でのシステムの動作確認の様子。マイニングの進捗がリモート接続したパソコンに表示されています。

株式会社I-S3
370-0831 群馬県高崎市あら町129-1 3F
TEL/FAX: 027-381-6583
s_masuda@i-s3.com

2018年3月28日水曜日

遠隔監視カメラ -- 低価格で柔軟なサービス!!

発電所の監視、草刈のタイミングを知りたい、遠くの工事現場の状況を行く前に確認等の為に遠隔監視カメラを導入しませんか?

遠隔監視カメラといっても色々ものがあります。家電量販店で購入することもできますし、様々な機能がついた高級なものもあります。弊社では、太陽光発電所の監視に適した必要最低限のカメラ及びサービスを提供致します。必要最小限とは言っても、めったに行かない太陽光発電設備の特性に併せて、遠隔地からリモートでプログラムを更新できる機能が付いており、ログとしての静止画を無制限にクラウドに保存できる仕組みを取っております。


  1. 静止画を無制限にクラウド上に保存できる
  2. 特別なwebサービスやアプリはない(数ヶ月後には邪魔になるので)
  3. 遠隔地からプログラムの変更が可能
  4. 固定IPは不要(Global IPは必要)
  5. メンテナンスサービスには簡単なプログラム作成と故障品の交換が含まれる
  6. オプションでインターネット接続環境も提供します。
  7. 電源のない場所に設置することも可能(太陽光パネル + 低額LET)


I-S3の監視カメラページ

お気軽に連絡下さい。


株式会社I-S3
370-0831 群馬県高崎市あら町129-1 3F
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確かなデータに基づいた過積載提案

太陽光発電設備のDC積載率(AC/DC %)を100%を大きく超えるレベルに上げて過積載にするのが最近の流行です。近頃は200%を超える積載量の設備も増えて来ました。

これにより低いFITの買取価格でも十分な利益が得られます。弊社では、18円の買取価格でも自信を持ってお客様に太陽光発電への投資をお勧めしております。とは言え、実際に設備を建設するとなると、低圧(AC50kWh以下)の発電所でも1000万円以上の資金が必要になり、高圧や特高圧の発電所ですと億単位の資金が必要になります。

そのような多額の資金を用意して計画を進めるとなると、当然、具体的な計画や信頼できる収益予測などが必要になります。しかしながら、実際の収益の元になる発電量は過積載の程度や使用機器、設置環境によって大きく異るので、「実際にどのくらい稼げるのか?」という問に明確に答えられる人が少ないのが実状です。

発電量の予想や適正な設計に関して、大雑把な話をすることは誰でもできますが、きちんとした根拠を持った話をする為には高度なシミュレーションと実データが必要です。また、適正な過積載率を決める為には、技術的な検討に加え、土地の面積、資金調達前の土地所有の有無、予算、投資目的、お客様個人の事情なども検討する必要があり、一概に何%が良いと言えるものではありません。技術だけではなく、目的に応じた設計が必要です。

しかし、実際のところ、一見プロの同業者でもどこかで聞きかじった知識を受け売りにしている場合が圧倒的大多数です。そんな状況なので、「過積載は良いらしい。」という結論以外は信用しない方が良いかも知れません。具体的に、「何%の過積載が一番良い。」などという人が居たら気をつけて下さい。この部分はそれぞれの案件毎に異なる部分です。

実際の設計を進める際は、技術面と目的面の両方を考慮しなければなりません。目的が明らかであれば、重要な要素とそうでもない要素とが明確に区別されます。もし、収益の最大化が目的であれば、収益を上げない部分での技術的なこだわりは捨てた方が良い場合も多々あります。その代表格がパネルの傾斜と向きです。これらを最適化するとパネル1枚あたりの発電量が最大化されるのですが、パネルの枚数が減っては元も子もありませんし、ピークカットの時間により多く発電しても収益増には結びつきません。収益増を目指すのであれば、売電できる電力量を最大化するという発想が大切です。同じ理由から障害物による影の影響を過大視するものあまり感心できません。現在はオプティマイザーなどのソリューションもありますので、兎に角影を避けるというのではなく、しっかりとした検討を行って全期間を通して考えるどちらが得かという観点で決めるべきでしょう。それに、無闇矢鱈に周囲の樹木を切って回るのは自然破壊、景観破壊以外の何者でもありません。

一方、過積載率が適正な場合でも、パワコンなどのハードウエアに関する知識不足により誤った設計に基づく施工がなされているケースも少なくありません。酷い場合には、冬場にパワコンが頻繁に停止するという状況も発生していることは想像に難くないです。実際に、確実に停止する間違った設計の発電所が販売されているのを展示会で見たことがあります。心当たりの方は遠慮なく連絡を下さい。関東以外の地域(例えば中部地方)でも対応致します。若干のコストはかかりますが、過積載のメリットを損なわずに解決致します。(多くの場合、パネルを減らす必要はありません。)

弊社では、これまでに200%の積載率を超えるものを含む多くの過積載条件の太陽光発電所を設計/施工して来ました。また、それら全ての運転状況のデータを蓄積しており、シミュレーション結果を実際の類似案件の実データと見比べて検討することで、他にはない確かな過積載提案をすることができます。

株式会社I-S3
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TEL/FAX: 027-381-6583
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2018年3月15日木曜日

太陽光向けフェンス販売と設置作業業務について

太陽光向けフェンス設置が義務化になりました。

弊社が取り扱っているフェンスは様々なタイプがございます。

フェンスと設置全般に関するお問い合わせはお気軽にご相談ください。

株式会社I-S3
027-381-6583
群馬県高崎市あら町129-1小池ビル3階





門:両開き


門:片開き

*フェンスH1200、H1500かH1800の高さを選べます。

2018年2月15日木曜日

メンテナンスとフェンスの設置

平成29年4月1日より太陽光発電所のメンテナンスとフェンスの設置が義務化されました。
既存案件に関しても今年の3月31日までにフェンスを設置しなければいけません。放置すると認定取り消しなどの罰則が適用される恐れもあるので早めの対応が大切です。

特に50kW以下の低圧の発電所ではその点を見落とされる方が多いのでご注意下さい。

メンテナンスに関する相談、フェンス設置のお見積に関しては、いつでもお気軽にご一報下さい。

春先の草刈も今から予約すると安心です。一回目の草刈は4~5月がお勧めです。

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2018年2月8日木曜日

FIT18円記念キャンペーン! 

平成30年4月からの固定価格買取制度による10kW以上の太陽光発電設備からの電力の買取金額は18円になるそうです。18円ということで、予想よりも1円安くなったこともあり悲観的な声も聞こえては来そうですが、我々としては寧ろ「国民負担など上げてはいない!」と堂々と太陽光発電設備の普及に邁進して行こうと考えております。

実際のところ、比較的高コストな低圧の設備においても、土地代込で10%の表面利回りで回すことは困難ではありません。土地をお持ちの場合にはもちろん余裕がでます。

確かに、当初のプレミアム価格の頃と比べるとお得感が少ないのは事実ですが、現在は当時と比べると設計思想の変化や資材価格の下落により、当時とは比べ物にならないレベルの高効率設備が出現している状況をみるとむしろ「今からでも遅くない」という点を強調したいです。

弊社では、設計技術の強みを活かして低価格マーケットに最適な設備を提供致します。
是非、お気軽にご連絡下さい。

18円を記念して、4月末までにご成約の新規のお客様には、無料で現場監視カメラをプレゼント致します。


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2018年2月7日水曜日

ピークカット電力の有効利用

太陽光発電で過積載をすると、設備の利用率が上がりより高い収益が得られるのはよく知られております。但し、そのかわりにパワコンの最大出力を超えた電力は捨ててしまっているのも事実です。(ピークカット)このこと捨てている電力の有効利用の対策としては大きく分けて2つの方法が考えられます。


  1. 蓄電(蓄電してから売電する)
  2. 生産活動での消費


1の蓄電は既に世の中で興味が持たれて来ており、我々も蓄電オプションの充実を目指します。一方、2に関しては蓄電よりも素朴なアイディアなのにもかかわらず、まだ、実例が少ない分野だと思われます。

弊社では、パワコンに入力される前のDC出力を吸収する仕組みを提案しております。DC出力の吸収はパワコンへの入力が最大出力値を下回らない条件で行います。これにより、売電量を減らすことなく、捨ててしまっている電力を有効利用することが可能になります。

太陽光発電のピークカット電力の有効利用は、設備の規模やそれぞれのお客様の業態次第ですが、一般的に以下のような用途に適しておりますので、皆様、是非、ご検討下さい。

電力消費用途:コンピューター(仮想通貨マイニング、その他の高負荷運用)
      :暖房、乾燥、その他電気処理

コンピュータの場合には、コンピューター本体、電源系統切替ユニット、付属ソフトウエアなど一式での提案をさせて頂きます。



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2018年1月23日火曜日

簡単な遠隔監視オプション(帳簿入力などにも応用可能)

簡便な遠隔監視オプションとしてRaspberry Piという簡易コンピューターを用いたパッケージを開発しました。こちらは、定期的に写真撮影を行いOCR処理をして取得したデーターをクラウドに上げて利用するという仕組みのものです。取り込んだデータは使いやすいGoogleスプレッドシートを介して様々な業務に利用したり、独自のwebコンテンツに取り込んだ値をダイナミックに反映させることができます。

初期費用は、設置方法によって異なりますが、数万円です。月額使用料は撮影頻度に応じて、別途お見積致します。

(太陽光発電の現場など屋外での使用の場合、専用カメラ、収納箱など屋外設置の費用が別途かかります。)

是非、お気軽にご相談下さい。

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2018年1月21日日曜日

コマンドラインツールを用いた太陽光発電所の一括管理

昨年4月には太陽光発電所のメンテナンスが義務化されました。多くの発電所では、効率的にメンテナンスを行なう為に遠隔監視システムを設置し、再生可能エネルギーによる電力の安定供給に努めています。ところが、多数の発電所を所有している電気事業者やメンテナンス事業者になると、日々監視しなければならない発電所の数も多くなり、期間も20年間という長期に渡る為、現実的かつ効率的な運用が求められます。

実は、遠隔監視システムを設置しても、それぞれのサービスプロバイダー毎のwebサービスにアクセスして、それぞれの発電所の内容を確認するのには結構な手間がかかります。「ログイン」、「サイト選択」から始まって必要な情報を確認するまでのwebページをクリックする回数も多くなります。更には、これらの業務は基本的に定型業務でつまらないものなので、将来的な見落としも心配です。このような単調業務で見落としを避けて、継続的に確認を行なう為には自動化は必須です。私達は、20年間という長期のメンテナンスを実現する為には口先だけではなく、実際に可能な方法を考えることも使命だと考えています。

弊社では、このような確認作業にはCUI(コマンドラインユーザーインターフェース)が最適と考え、動画の様なプログラムを作成して対応しております。キーボードやマウスからの入力回数が最小限で済んでいることがわかると思います。(基本的にキーボードに手を置いたままでの作業が可能です。)プログラムの中身は非公開ですが、APIなどのwebコンテンツを取得して整形しているものです。また、これらのツールは容易にwebサービスと融合することが可能な為、お客様のwebページその他にライブ情報をお届けすることも簡単です。

私達は、この様な自動化ツールを自社開発することで、最小限の人数で質の高いサービスを提供することを目指しております。

2018年1月15日月曜日

過積載の威力!

新年あけましておめでとうございます。
年明け早々の話題として、先ずは、低圧過積載案件の魅力に関してご紹介させて頂きます。

従来は、パネルの合計出力をパワコンの最大出力よりも20%程度多くした設計が主流でした。しかし、日本の太陽光発電のルールでは、認定容量50kWと2000kWのところに適用ルールの変わり目があり、それぞれの上限のAC出力でDCだけ多く積み増すことで、建設費用を押さえてより投資効率の良い発電設備を構築することができます。

また、一年を通して日射量をみたとき、朝晩はもちろん、DC出力がパワコンの最大出力に満たない時間も多いので、予めパネルを増設しておいて発電量の底上げをすることも有効です。




この方法だと、パワコンなどの電気機器の費用を増やさずに発電量および投資効率を改善できるので、これから太陽光発電をお考えの方は絶対に検討すべきです。投資効率は現場の位置、環境、使用機器によって大きく変わりますが、関東近県であれば21円のFITでも概ね12%以上のリターンは見込めますので、お気軽にご相談下さい。

弊社では、低圧の過積載条件での投資効率に最適化したシステムの提案を行っております。過積載案件の場合、単純にパネルを多く設置することだけでなく、以下のような工夫も必要になります。弊社では、実際の経験に加え、詳細なシミュレーションを行なうことで最適な設計を行っております。

- 狭い土地にパネルを詰め込むので、影の影響の評価が必要
 オプティマイザー設置を推奨
- パネルの傾斜角は緩いほうが良く、東西傾斜が理想的
 パネル自体の最適角で設置するとシステム全体の効率は悪くなります。


以下に、実際の過積載設計の発電所の出力と従来設計の発電所の比較を行います。
何れの発電所も栃木県那須塩原市にありAC最大出力はともに49.5kWです。

発電所1:
DC97.2kWp
AC49.5kW
オプティマイザーあり
西側に林

発電所2:
DC65kWp
AC49.5kW
オプティマイザーなし
障害物なし

日付発電所1[kWh]発電所2[kWh]
1月12日256131
1月13日287186
1月14日284202

発電所1はごく最近稼働したばかりなのでデータ数は少ないですが、西側の影の影響がありながらでも、従来設計の発電所2を圧倒しているのがわかります。

発電所1の発電プロファイル。午後は隣地の林の影がかかる。

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