2016年10月28日金曜日

もし、遠隔監視システムがなかったら

先日、知り合いの低圧の太陽光発電設備をお持ちの方から電話がありました。何でも、売電開始からちょうど1年経過したところで、昨年と売電量を比較すると約4万円程売電量が少ないとの話でした。その方の発電所は自宅に隣接しており、常時見回りが可能ということで、特に監視機能は用意していなかったそうです。また、パワコン自体には表示機能がないものの、動作音などで起動状態も最低限確認可能だと思われたそうです。

しかし、このような場合、曲りなりにもパワコンが起動している状態では、なかなか設備が健全に動いているかどうかの判断は難しのが現実でした。実際、動作音も聞こえるし、売電量を見ても設備のせいなのか天候のせいなのか判別は困難でした。たまたま、弊社で近隣に発電所をもっていたので、同時期の発電量を今年と去年で比較したところ、今年のほうが天候に恵まれており、多く発電していたので、そちらの発電では、何らかの不具合があって発電量が落ちていることは間違いないでしょう。

今回は1年という節目で気が付いたので、今後速やかに修理を進めれば良いわけですが、本当の問題は、「いつから?」問題が発生しており、「どのくらい」の損失が出たかではないでしょうか?単純に5台あるパワコンのうちの1台が完全にだめになると少なくとも20%の損失が確定します。当たり前ですが、これは非常に大きな数字であり長期間に渡る返済計画にも大きな影響が出ることも必至です。今回もいつから問題があったか皆目検討がつきません。

この方の様な低圧案件ですと、20万円程度の初期投資で遠隔監視システムの設置が可能で、年間ランニングコストも3万円以下で済みます。弊社としては、このような遠隔監視システムは太陽光発電設備には必須のものと考えており、弊社や関連会社での施工案件以外でも積極的に遠隔監視システムの設置を進めております。

また、遠隔監視システムを導入した状態での長期間のO&Mサービス(オペレーション&メンテナンス)も提供しております。常時監視、定期点検、メンテナンスなどを合わせて行なうことで20年間という長期の売電収益がより確実なものになります。

先ずは、設備能力の簡易診断も承っておりますので、お気軽に連絡を頂ければと思います。(監視装置がない場合でも設備能力の現場での評価が可能です。


サービスエリアは以下の都県です。
群馬県埼玉県栃木県茨城県福島県長野県東京都千葉県神奈川県 但し、O&Mサービス(提携先紹介を含む)や遠隔監視装置の設置などのご相談は全国どこでも対応致します。低圧からメガソーラーまで何でも対応致します。パンフレット 

株式会社I-S3 
群馬県高崎市あら町129-1 小池ビル3F
TEL/FAX: 027-381-6583 
s_masuda@i-s3.com



  • お見積は無料!
  • 遠隔監視システムの設置も行います。
  • 収益を最大化するための発電設備の改良、増設の提案も行います。増設施工例(群馬県伊勢崎市:AC303.6kW)
  • 初期点検による設備の健全性の確認(健全な設備になっていれば売電量が、もう少し多いかも知れません。)
  • 低圧からメガソーラーまで対応致します。
  • 草刈りや発電所の排水問題の解決も承ります。


2016年10月26日水曜日

茨城県行方市:太陽光発電所1.6MW(AC1.36MW)パネル取り付け中

全体の約半分のパネルの設置が完了しました。今後、残りのエリアのパネル設置や配線工事なども進んでいく予定です。12月上旬にPCSの搬入、1月の連系になる予定です。

次回以降に紹介しますが、接続箱はスペインのInnergy社製の弊社設計要件に合わせて特注したものを用い、配線の材料代と人工代を節約し、送電ロスも大幅に低減します。また、弊社案件では全てに共通なのですが、今回もストリング毎の監視が可能な遠隔監視システムを設置し、20年間の売電収益を確実になものにします。遠隔監視システムにも処理が早くて細かい分析が可能なことに定評のあるGreen Power Monitor社のシステムを採用します。これらの接続箱、監視システムは国内でも条件の厳しい水上ソーラーなどにも採用されている極めて信頼性の高いものです。








段差のある部分は調整可能な架台を用いて滑らかに地なりに設置しています。架台はRBI Solar製で、大型の杭打機で施工するため、作業効率もよく、短期間で施工可能。

2016年10月21日金曜日

太陽光発電診断

50kW以下の低圧や2MW以下の高圧連系の太陽光発電設備では、適切な監視装置がついていないものも非常に多いのが現状です。そのような状況では、毎月電力会社から送られてくる売電量の集計を頼りに設備の健全性を推測するしかないのが実状です。但し、これでは本当に設備の能力に見合った収益が得られているのかを正確に判断するのは困難です。設備に何らかの欠陥があると、長期に渡る売電期間の間には損失も相当な金額になってしまいます。実際に、弊社の経験の範囲内でも、調査の結果何らかの改善が必要なケースが多いです。

弊社では、監視装置のない発電所でも、現場での簡易測定により設備能力の評価を行なう事が可能です。先ずは、一度、設備の評価をすることをお勧め致します。お気軽に連絡して下さい。O&M契約ご成約の際は初回の評価費用は無料サービスになります。


関東甲信越、一部東北地方も営業範囲です。電話またはメールでお問い合わせ下さい。
最低限、場所だけでもわかれば対応可能です。

群馬、栃木、茨城、福島では既にO&Mサービスを提供中です。
その他の近隣地域でも対応可能です。(東京、埼玉、千葉、長野、新潟など)

群馬県高崎市あら町129-1 3F
株式会社I-S3 
TEL/FAX: 027-381-6583 
s_masuda@i-s3.com

売電期間の安定収入を確実にするためには、O&M(オペレーション・メンテナンス:保守管理体制)の整備やそれを確実なものにする遠隔監視システムが必要です。但し、それらの検討をする前に、現状の設備の状態を把握だけでもしておくべきです。

2016年10月13日木曜日

O&Mサービスの必要性に関して

太陽光発電所は基本的には黙っていても発電をしてくれるのもではありますが、それは、設備が健全であるという前提の上に立った話です。実際には、発電設備はメンテナンスフリーではありません。安定した運用のためには、それなりの維持管理が必要で、パネルやパワコンに不具合があると思ったようには発電してくれません。実際、落雷その他により被害も多く確認されています。

一般に、高圧(6600V)以上での連系の産業用太陽光発電設備では、電気主任技術者と保安管理業務委託契約を締結して法定の点検を行っています。しかし、パネルやパワコンの詳細までは保守管理できていない場合が多いのが実状です。実際に、設備を安定的に運用し20年間確実に売電収益を確保するためには、現状把握をするための遠隔監視システムの設置と迅速に対応できる保守管理体制(定期点検、駆け付け対応)を整える必要があります。弊社では、発電設備の直流部分まで含めた保守管理サービスは売電収益を安定的に確保するためには必要不可欠なものと考えています。その上で、お客様の安定した売電収益を確保して頂くために保守管理サービス(O&Mサービス)を提供しております。是非、ご検討頂ければと思っております。お見積は無料なので、是非、お気軽にお問い合わせ下さい。小規模の低圧案件からメガソーラーまで対応致します。

O&Mパック20
I-S3ホームページ

駆け付け対応

遠隔監視システムが設置されている場合、設備に何らかの不具合が発生すると、弊社、お客様、及び電気主任技術者などに瞬時にメールが発送されます。その内容を把握した上で、現場への駆け付け対応を行います。軽微な修理はその場で行いますが、部品交換やより詳細な検討が必要なものに関しては別途お見積の上対応致します。

定期点検

定期点検の際には、先ずは遠隔監視システムのデータを精査し異常の有無の確認を行います。弊社ではこれまで立ち上げてきた全ての太陽光発電プロジェクトで遠隔監視システムを導入しデータを蓄積しております。これにより、新設や新たに遠隔監視システムを設置する設備においても、きめ細かくシステムの評価を行なうことができます。

遠隔監視システムが備わっていない設備や新規の設備の場合、現場での簡易測定による発電設備能力の簡易評価も可能です。これらの評価の結果により、必要に応じてストリングのI-Vカーブ測定によるパネルの評価、サーモグラフィーによる確認なども行います。

その他にも、設備の全体に渡る目視点検によりパワコン、パネル、架台、接続箱などの破損の有無や遮蔽物による影の影響などの確認を行います。また、軽微な修理に関しては、定期点検や駆け付け対応の際に年間保守管理料の範囲で行います。それ以上の修理が必要な場合は別途お見積の上対応致します。

トラブル対応

残念ながら太陽光発電設備では、天災や部品不良など様々な原因でトラブルが起こります。多くの場合、設備には保険がかけてあり、主要機器にはメーカー保証もついてはいますが、実際に迅速に修理/補償を進めるためには状況を正確に把握してメーカー等と交渉する必要があります。このためには、専門知識を持った人間が、正確なデータを示して交渉する必要があります。(そのためには、データを記録する遠隔監視システムと専門知識と十分な測定機器を持った会社のサポートが不可欠です。)それ以外にも、特に、パネルは外国製も多く、仮にその会社が日本に事務所を持っていたとしても、基本的には本国のエンジニアや彼らの上司とタフな交渉をする必要が出てきます。この手の交渉は単に英語や中国語ができるというだけでは非常に困難ですし、一般の電気工事店などに任せようとしても全くどうにもならないことだと思われます。弊社では、これまでのメガソーラー事業で培った経験と確かな交渉力を元にお客様を強力にサポートして行きます。

その他

設備の運転に必要な草刈り、パネル洗浄、排水対策、植栽なども承ります。また、既存設備の最適化の為の増設やオプティマイザーの設置などの提案や新設設備の企画/設計/シミュレーションなども行っております。


2016年10月1日土曜日

茨城県行方市:太陽光発電所1.6MW(AC1.36MW)建設中

茨城県行方市の1.6MW案件の工事が順調に進んでおります。

この現場はお客様所有の土地で、全体が4段の構造になって、上3段は養鶏場跡の土間コンクリートが残っており、最下段はゆるい西傾斜という状況です。

この土地になるべく多くのパネルを設置する為に、上3段は法面を滑らかに越える事が可能な架台で一続きに施工する計画で進めております。架台はRBISolar製の横向き4段の架台です。大型の杭打機での杭打ち作業が完了し、約1ヶ月後にはパネルの設置も終わる見込みです。


最下段は水流を横切る形で二本の浸透側溝が掘られており、全体に砕石が敷かれている。



組み上がり、パネルも設置された状態

白河市:東深仁井田2~8発電所 建設中

弊社の福島県白河市の東深仁井田1発電所(各AC39.6kW)は2015年の連系からもうじき1年になります。残りの7区画も今年度中の連系に向け順調に建設工事が進んでおります。弊社では高圧の比較的大規模な案件がメインですが、本件のような低圧案件も保有・管理しながら運転データを蓄積してO&M事業へ活かしたり、新技術のテスト用設備として利用しております。