弊社は、弊社が調達した茨城県茨城町(DC1929kWp)に設置された
レネソーラー社製の太陽光発電パネル(JC255M-24/Bb)の絶縁抵抗値が、運用開始後に低下しパワコンの地絡電流検出のしきい値を上回ってしまい発電所の運用に支障が出ている件に関して、レネソーラ(Rene Sola)ジャパン及び中国本社に対して技術員の派遣及び調査を依頼致しました。その回答として、2016年12月5日午後11:52にレネソーラジャパンの営業の新井良子氏より中国本社からの報告書が送付されてきました。(以前に二回ほど無記名・無署名のドラフトのようなものが送られてきた経緯はありますが、弊社としては今回の報告書を初版として認識しております。)
弊社としては報告書の内容(基本的な事実認識、技術的な見解、測定事実を元にした論理の展開など)に関して明確な疑義があったので、同社および新井氏に繰り返し電話などで返答を求めようと試みました。しかしながら、2016年12月9日までの時点では同報告書を送付した新井氏とは一切の連絡がとれておりません。尤も彼女は営業担当であり、本件の直接の当事者ではないので彼女に対する不信感よりも連絡がとれないであろう新井氏にメールを送付させ、その後の質疑を黙殺するかのような態度を取り続けているレネソーラジャパンに対して不信感を抱いているというのが正直なところです。それでも12月9日の15:49の時点で弊社代表取締役の益田が同社に電話したところ、同社テクニカルサポートマネージャーである斉藤守弘氏が電話に応対し、概略以下のようなことを言われていました。
- 本件は中国本社が対応しているので日本側ではどうにもできない。(当然、取引関係上、直接の当事者はレネソーラジャパンですが)
- 既に、報告書を第3版まで改定する様な対応を行っておりRene Solaとしてはこれ以上の対応はしないと社内決定した。(と中国側が言っていると斉藤氏が言っていた。)
そこで、弊社としてはこのままではレネソーラより実のある回答を期待できないことから公開質問状を準備し、質問を公開するとともに同社に対して誠実な回答を求めて行くという方針を決定致しました。公開質問状は近日中に日本語/英語/中国語でまとめ弊社ブログで公開する予定です。
現状、弊社、当該発電設備の電気主任技術者、パワコンメーカーであるABBの技術員、Rene Sola社の日本法人および中国本社の技術員による現場確認の結果、パワコン、DCメインケーブル、接続箱、ストリング延長ケーブルの絶縁抵抗値が十分に高い値になっているにも拘らず、設備全体の絶縁抵抗値が低い値になっており、
DC部分の絶縁抵抗値が全体の傾向を支配していることが確認されております。更には、モジュール単体の絶縁抵抗値とストリングの絶縁抵抗値及び、接続箱にストリングが接続された状態の絶縁抵抗値が理論的に予想される関係になっていることから、
DC部分の絶縁抵抗値が低い原因は、ほぼ全数のモジュールの絶縁抵抗値が低下していることによるものと考えられる状況になっています。その結果、設備全体の絶縁抵抗値がパワコンの設定値を下回ってしまうという状況が頻発しております。
はっきり言ってこの状態を現地でも確認した上でモジュールの問題を誤魔化そうと
PCSやその他の部品の問題を示唆しようとするレネソーラーの態度には拭い難い不信感を感じます。既に、要素が切り分けられた状態でモジュールの抵抗が下がっていて、それによる漏電電流が大きくなっている事は確認済みです。
この状況下でもレネソーラ(Rene Sola)はパネル1枚あたりの絶縁抵抗値はIEC61215で定められた値からモジュールサイズを勘案し計算した値である約25MΩより高いという点を繰り返し主張しているようです。しかしながら、同社を含むモジュールメーカーは750MΩ~1000MΩを工場出荷時の規準としており、通常のパワコンの絶縁抵抗検出の設定などから考えても、特にセントラルインバーターのシステムで使用する際には、モジュールの絶縁抵抗値は出荷時の値の数分の1程度には収まって貰わないと実用上の問題がでるというのが実状です。このような状況を考慮すると、IECの最低限の規準と工場出荷時の規準の間に何らかの品質保証上の規準があるべきと考えます。そうでなくてはメガソーラーには使用できないモジュールということになってしまいます。また、使用開始後、数ヶ月で絶縁抵抗が著しく低下する状況は風雨の影響を考えても容易には受け入れ難く、製造や品質管理上に問題がなかったかも気になるところです。
<次回に続く>
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