太陽光パネルが水平に綺麗に並んでいると施工品質も良さそうで、お客様受けも良いです。
しかし、言うまでもなく太陽光発電は事業なので設備の美醜よりも機能や安全が優先されるべきです。
弊社のある群馬県でも多くの業者が綺麗に水平に並んだ設備を作っていますが、本当にそれで良かったのでしょうか?地面が平らならそれも良いでしょう。しかし、多くの場合地面は平らではないので、無理に高さを合わせると杭の深さが足りない場所が出てしまいます。それは良くないので、弊社では東西に傾斜できる金具を用いて施工します。仕上がりは当然、地なりです。
と、ここまでは想定内なのですが、最近、想定外のとんでもないものを近所で見てしまいました。なんと、杭の両端にフランジが付いたようなスペーサーで架台自体を何mも持ち上げているのです。筋交いも何もなく単純に架台全体をスペーサーで持ち上げて水平レベルを合わせています。恐らく、このスペーサーはオーダーメイドで、大変手の込んだ施工で綺麗なのですが、前後方向への安定性が極端に不足しており、手で軽く押しても10cmくらいは簡単に動きます。ボルト・ナットの2本締めですし.......
間違いなく架台は設計強度を出しませんしメーカーも保証する筈はありません。近い将来、強い北風の日に前向きに倒れるか、数年内に金属疲労で倒れることでしょう。個人的にはそんな日は近づかない様に気を付けたいです。
調査したところ、群馬県全域でこのような施工がなされているようです。実際、危険なので筋交いやロープによる補強が急務です。弊社および弊社グループの施工ではないですが、ご連絡頂ければ対応致します。
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