新年あけましておめでとうございます。
年明け早々の話題として、先ずは、低圧過積載案件の魅力に関してご紹介させて頂きます。
従来は、パネルの合計出力をパワコンの最大出力よりも20%程度多くした設計が主流でした。しかし、日本の太陽光発電のルールでは、認定容量50kWと2000kWのところに適用ルールの変わり目があり、それぞれの上限のAC出力でDCだけ多く積み増すことで、建設費用を押さえてより投資効率の良い発電設備を構築することができます。
また、一年を通して日射量をみたとき、朝晩はもちろん、DC出力がパワコンの最大出力に満たない時間も多いので、予めパネルを増設しておいて発電量の底上げをすることも有効です。
この方法だと、パワコンなどの電気機器の費用を増やさずに発電量および投資効率を改善できるので、これから太陽光発電をお考えの方は絶対に検討すべきです。投資効率は現場の位置、環境、使用機器によって大きく変わりますが、関東近県であれば21円のFITでも概ね12%以上のリターンは見込めますので、お気軽にご相談下さい。
弊社では、低圧の過積載条件での投資効率に最適化したシステムの提案を行っております。過積載案件の場合、単純にパネルを多く設置することだけでなく、以下のような工夫も必要になります。弊社では、実際の経験に加え、詳細なシミュレーションを行なうことで最適な設計を行っております。
- 狭い土地にパネルを詰め込むので、影の影響の評価が必要
オプティマイザー設置を推奨
- パネルの傾斜角は緩いほうが良く、東西傾斜が理想的
パネル自体の最適角で設置するとシステム全体の効率は悪くなります。
以下に、実際の過積載設計の発電所の出力と従来設計の発電所の比較を行います。
何れの発電所も栃木県那須塩原市にありAC最大出力はともに49.5kWです。
発電所1:
DC97.2kWp
AC49.5kW
オプティマイザーあり
西側に林
発電所2:
DC65kWp
AC49.5kW
オプティマイザーなし
障害物なし
日付 | 発電所1[kWh] | 発電所2[kWh] |
1月12日 | 256 | 131 |
1月13日 | 287 | 186 |
1月14日 | 284 | 202 |
発電所1はごく最近稼働したばかりなのでデータ数は少ないですが、西側の影の影響がありながらでも、従来設計の発電所2を圧倒しているのがわかります。
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発電所1の発電プロファイル。午後は隣地の林の影がかかる。 |
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