多くの場合、遠隔監視システムを導入すれば、ストリング単位の情報をwebまたはwebからダウンロードしたデータの解析により確認することができます。しかし、実際には確認したい期間の必要な項目のデータを画面に表示させる為には、多くのボタンをクリックしたり選択をしなければならないので、大量のデータを業務として監視しなければならない場合には非常に困難な場合も多いです。この問題は気の利いたUI(ユーザーインターフェイス)が準備された監視システムになればなるほど顕著になります。
比較的規模の大きい事業者さんの中にはデータセンターと称して、秘密基地の様にパソコンの画面を沢山並べた部屋を用意されるところも見受けられますが、その方法では、椅子の数だけ人件費がかかってしまうので、とても効率的とは思えません。(個人的には、そういう少年漫画を彷彿とさせるインテリアは大好きです。)
規模の小さい工事店になると、そもそもデータ解析に人を割くことも困難ですし、パソコンの知識も不十分な場合が多く簡単なことではありません。また、中途半端にパソコンを使いこなせた場合には、エクセルなどのソフトを使おうとするあまり膨大な時間を浪費してしまうことも多いので注意が必要です。敢えて、誤解を承知で言うと、業務でのデータ解析にはエクセル(類似ソフト含む)は使用できません。業務が定形になるなら絶対に専用プログラムを使用すべきです。
webベースのUIがある場合でも、敢えてそれらは用いないでデータを直接扱った方が楽な場合があります。以下に、その例としてHuawei社製のパワコン(及びデータロガー)を用いた場合の例を示します。
データ自体はPCS1台につき1ファイルでそれぞれが4000行以上になるものです。(やる気が失せますよね。)
この現場ではPCSは16台あります。さらにそれぞれが圧縮形式になっており解凍(展開)せねばなりません。また、ファイル名も製品IDと取得時間で表現されているため1番から順に取得したとしてもPCSの番号と対応を付けて整理するのには大変な手間がかかります。同様の管理物件を多数抱えているような状況を考えると、とてもではありませんがファイルを一個ずつ処理する気にはなれません。
こんなときは、弊社では自作スクリプト一発で以下の様にファイルの解凍(展開)とわかり易い名前への変更を行います。(約1秒後)
表示は変換された結果:PCS名が明記されたわかり易い名前になっている。 |
これでわかり易い名前のファイルになりました。次はいよいよデータの範囲を指定してグラフの表示です。表示プログラムを実行して読み込むファイル名(PCS)を指定して日付を入力すると即座にグラフが表示されてストリング毎の電流値が確認できます。
ファイル名と日付の指定だけで瞬時にグラフが表示される。 |
ここまでの所要時間は約10秒。これなら業務として行なうこともできそうです。また、ここまで下準備ができていると別なPCSまたは別な日のデータの確認も瞬時に行なうことができます。
弊社では、太陽光発電に限らず素早いデータ解析の為の環境構築サポート及びデータ解析業務も行っております。上記をご覧になりご興味を持ちましたらお気軽にご連絡下さい。
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