多くの太陽光発電所では、区画いっぱいに横に繋がった架台がよく使われています。精緻に測量を行ってその場所毎にピッタリの寸法で目一杯連結してあるあれです。これらは丁寧な仕事の賜物ではあるのですが、悪い結果しか産まない自己満足的なものなのでお勧めしません。
その理由として主なものは以下の通りです。
- 部品点数が増えて間違いや管理コストが増加する。(基本的には1現場1パターンがお勧めです。)
- 部材に水抜きがないと大量の水が長期間部材の中に滞留する。これはビスや接地線等の腐食に直結します。
- 寒暖の差によりパネルやケーブルに大きなテンションを加える。(特に几帳面な業者はケーブルを綺麗にピンと張る悪癖があることが多いので要注意です。)
- メンテナンス時にパネル位置の特定が困難(同じ架台の何行何列目の何番目と言える方が特定が容易です。)
- 衛生上の問題(水が滞留することで雑菌やボウフラが大量発生します。)
上記の様な問題は架台のタイプにもよりますが、押出材で角筒になっていることの多いアルミ架台ではより顕著になります。アルミ架台の場合、端部からの水の浸入が顕著なので、しばしばキャップが用意されていることも多いですが、取れやすかったり、そもそも傾斜の関係で水抜けが悪いと、雨水の流入がなくても結露によってすぐに水が溜まるので、埋設管の水止と同じくらい無意味です。基本的には水は入るので、抜け道を用意するしかないことは認識した方が良いかも知れません。
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