2017年1月27日金曜日

系統連系:1.6MW(AC1.36MW)茨城県行方市

平成29年1月26日にかねての予定通り、茨城県行方市の1.6MW(AC1.36MW)の太陽光発電設備が東京電力の系統に連系されました。この設備は、お客様所有の養鶏場跡地に弊社(株式会社I-S3)が企画・設計し、株式会社RGBが施工したものです。

この設備は、今後の低い買取価格でも対応可能な低コストと充実した遠隔監視システムによる安心運用を追求した設計になっております。

4段の段差がある土地に対して「地なり架台」を用いることで効率的にパネルを設置しています。また、特注の32stringsを入力できる大容量接続箱の使用により配線数を減らしコストを低減しております。PCSや変電設備の情報に加え各接続箱に設置されたストリング監視ユニットによりストリング単位の監視が可能になっています。


衛星写真(平成28年10月下旬頃撮影)

2017年1月22日日曜日

I-S3簡易遠隔監視システム 開発中(4月運用開始予定)

既設を含めた太陽光発電設備の保守管理体制(O&M)の整備が義務付けられる見通しになっております。実際には、ある程度の猶予期間が設定されるでしょうが、具体的な検討が必要なことは間違いなさそうです。

実際に、有効な保守管理体制を構築することを考えると、運転状況をタイムリーに把握することができる遠隔監視装置の設置は不可欠です。遠隔監視をしない場合には迅速な修理や対応が困難になり、復旧が遅れることで、損失が多くなってしまいます。しかしながら、実際には遠隔監視装置が未設置の設備の方が多いのが実状です。

これまでに弊社及び弊社グループで施工した案件に関しては、全件で遠隔監視装置を設置しており、問題発生時には迅速に対応できる体制を整えていますが、一般の未設置の案件に監視装置を取り付けるのには小規模の低圧案件でも数十万円の初期費用がかかってしまうのが実情です。もちろん、数十万円(高圧の大規模案件では数百万円以上)の費用をかけてDCのストリングやPCSのエラーの詳細を監視できれば、それに越したことはありません。弊社としても新設案件では例外なく、一通りの機能が揃った遠隔監視システムの設置をお勧めしております。

しかしながら、既設のシステムで遠隔監視装置の設置や容易ではない場合や、初期費用を最低限で済ませたいという需要も無視できないところです。弊社では、最低限の機能として「人が現地に行った際に、容易に目視で確認できる程度の内容を確認し、自動発報ができる。」ということを定めて、非常にシンプルなハードウエアを用いた人工知能を用いた遠隔監視サービスを開発中です。今のところ、サービス開始は本年4月を目指しております。ハードウエアの費用は設置費用込みで5万円程度*で、弊社O&Mサービスに加入の場合は無料で提供できる予定です。乞うご期待

特徴

  • 発電状況など最低限の運転状態を確認
  • 異常発生時にはメールなどで発報
  • 現地の気象状況その他も目視確認可能
  • 世界的に信頼性の高い大規模クラウドシステム利用による安定運用
  • 低価格(ハードウエアの交換も容易)
  • 新機能は追加料金なしで利用可能


*基本監視ユニットは高圧でも低圧でも案件のサイズに無関係で同額で提供可能になる予定です。ただし、監視対象ユニット数が増える場合には合計金額はユニット数に応じて増えて行きます。