弊社では調達した物品の現場への据え付け等を工事業者さんに依頼する事があります。そう言うときには、仕様書や図面一式を提供した上で、何度も打ち合わせを行い、業者さんの自信たっぷりの「プロだから大丈夫!」と言うのを信用して依頼します。ところが実際には、10割に近い確率でこちらで全てのお膳立てをしないと進まないという状況に陥ります。(それをしないと全く別のものが出来上がり、問題が起こります。)
原因は単純で、殆どの業者さん達には図面や仕様を読み込む時間と集中力/忍耐力(根性)がないからです。(その癖に段取りが8割というのが口癖だったりします。全く同感です。)
厄介なのは、彼らにもプライドがあり、「できるか?」と問われれば必ず「できる。」と答えます。実際に資料一式を渡して期限を決めて設計と施工を依頼しても、大抵の場合には、ギリギリのタイミングで降参して来ます。また、それを見越してこちらで図面を読み込んで彼らにも設計できる様に情報を取捨選択して必要な情報だけを整理して提供すると、必ず「情報が全部ないと検討できない。」という言い訳をしてきます。悩ましい限りです。十分な報酬を払って、全てを責任持ってやって貰うという事も考えられますが、時間も予算も無限ではないので、得策ではありません。自己修練は自己資金で行うべきです。
前置きが長くなりましたが、訓練されていない人に対して、真っ白な紙に絵を描かせる様な事は基本的に依頼すべきではないでしょう。(教育目的の場合は別です。)そうすると依頼する側がある程度レールを敷いて、決まり切った事だけをやってもらった方が確実です。
具体的には、こちらで機器の設置方法、配線の取り回し等を検討し、解りやすい3Dの図面を提供するという事が有効だと思います。そこまでやれば、彼らの現場での経験を活かして設計を吟味したり、施工したりということが容易になるでしょう。スタートラインとレールが明確であれば、実力は発揮しやすいでしょう。その為に弊社では、SketchUPという3Dモデリングソフトを導入しました。使ってみて、非常に直感的で習得しやすい印象を受けました。正直、日々忙しく習得時間は殆ど取れないので簡単というのは非常に有難いです。下の図は先週末に、練習を兼ねて作った太陽光発電所のPCS及び連系盤の基礎図です。
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